皆さんはインターネットで買い物をする場合、どこのサービスを利用することが多いでしょうか?
おそらくこの問いに対し、大半の方はAmazonか楽天と答えるでしょう。
それくらいECサイト(ネット上の販売サイト)と言えば、この2社が断トツで強い。
では2大勢力であるAmazonと楽天なら、どちらで買い物をする方が総合的な満足度は高いのか。
先に結論を言ってしまえば、どちらのサイトにも良い点・悪い点があるため、シーンや目的によってサービスを使い分けるのが最も賢い利用方法となります。
ありきたりな結論で申し訳ありません(笑)
ただそうは言ったものの、例えそれを理解していたとしても、両サービスを意識的に使い分けられている人は多くない印象です。
そこで今回はAmazonと楽天の違いを徹底比較しつつ、どんな場面や目的で両サービスを利用するのがお得で賢いかを解説していきたいと思います。
Amazonの特徴
まずはAmazonの特徴から見ていきましょう。
ECサイトとしてのAmazon
Amazonはマーケットプレイス型のECサイトです。
1つのサイトに対し複数の企業が商品を出品します。それぞれのショップはなく、商品データのみモールサイトに集約され、受注データは各出品者に振り分けられます。
そのため企業や出品者の色は出にくいという特徴があります。
Amazonの良い点
サイトデザインがシンプルで直感的に理解しやすい
まずAmazonの良い点として挙げられるのがサイトデザインです。
Amazonのサイトは視覚に配慮されたデザインで、誰が使ってもパッと見で理解できる分かりやすさと心地よさがあります。
そしてデザインがシンプルで洗練されているゆえに、サイト内で迷子になることも、操作をしていてストレスを感じることもほとんどありません。
この辺はホントAmazonは顧客の心を掴むのが上手いというか、ユーザーファーストを徹底していることがよく分かります。
私なんかはAmazonのサイトを徘徊していると、「デザイン(視覚的な情報)が買い物に与える影響は決して小さくはないんだろうな」と思わず感心してしまいますね。
この洗練されたサイトデザインが利用者の利便性を格段に上げてくれているのは間違いありません。
送料がタダ(プライム会員限定)
Amazonは宅配送料がタダになる特典があります。
通常2,000円以下の買い物では350円の送料がかかりますが、プライム会員になればこれがタダになるのです。
この特典がお得かどうかは人によって違いますが、少なくともAmazonでよく買い物をしている人ほどお得になるとは言えます。
ちょっと計算してみましょう。
プライム会員の会費は年に4,900円(値上げ後の価格)。
月々に直すと約400円となります。月額払いの人は500円ですね。
そこでプライム会員ではなく月に2,000円以下の買い物を2回以上する一般ユーザーの場合だと、送料だけで700円が取られるので、会員になった方が約300円お得だと言えます。
これはあくまで単純な計算でしたけど、意外と元を取るのは簡単です。
それにとりあえず会員になっておけば送料を気にせず買い物が出来て楽。
「送料掛かるからまとめて買わないとなぁ…」とイチイチ悩む必要がないので、余計な気を揉まずにストレスフリーで買い物ができます。
配達速度が異常に速い
これはただただ脱帽ですよ。
商品を注文してから実際に手元に届くまでのスピードがここまで速いのは大手の中ではAmazonくらいのものでしょう。
正直どうやってあの規模であの速度を実現できているのか不思議で仕方がありません。
素人考えではおそらく、受注から発送までの流れがうまく仕組み化されているのと、宅配業者との連携がスムーズに取れるように組織化されているのではないかと思うんですが、本当の所はよく分かりません。
ただとにかく速い(笑)
そのため中には配達速度が気に入ってAmazonを使っているなんて人も結構いるでしょうね。
それくらいこのスピードは競合他社には真似できないAmazonだけの強力な武器になっています。
プライム会員は特典が豊富
Amazonは会員特典が盛りだくさん。
会費の割にコスパがいいと評判です。
そしてその肝心の特典は全部で13個以上あり、代表的なものは以下の通り。
・プライムビデオ
・プライムミュージック
・2,000円以下の買い物が送料無料
・お急ぎ便が無料で利用可
・Amazonパントリーの利用可
管理人も一応会員ですが、中でもやはりプライムビデオと送料タダ、この2つの特典は非常に重宝しています。
プライム会員は最近会費の値上げを行ったとはいえ、まだまだお得な制度であることに変わりありません。
これから会費がどんどん吊り上がっていくのなら考えものですが、現時点ではその多すぎるメリットを低価格で享受できるコスパの良い制度だと思います。
Amazonの悪い点
ポイントが貯まらない
Amazonのポイント還元率は、1円=1ポイントです。
この還元率が特段少ないというわけではありませんが、Amazonで買い物をしていると体感的にポイントを貯めづらいなと感じますし、実際他の人のレビューを見てもそういう声は聞きます。
またAmazonは楽天に比べるとポイント還元率は低いですし、ポイント関連のキャンペーンも少ない。
とはいえこれは楽天と比べるからそう感じるのであって、Amazonは言ってしまえば可もなく不可もなし。
至って普通のポイント制度だと言えます。
ただそれゆえにポイントを賢く貯めていきたい人は、少々不満に思ってしまうのかもしれませんね。楽天と比べると尚更。
会費がかかる
先ほども書いた通りプライム会員は会費がかかります。料金は月500/年4,900円。
その代わりにAmazonが提供する色んな特典を受けられるわけですが、中には会員になったことでトータルして損をする人も出てきます。
例えば、Amazonでは時々まとめて買い物をするだけなんて人はプライム会員に加入している意味がなく、何なら損をしている可能性があるので注意が必要。
詳しい計算や解説は割愛しますが、上記の使い方では色んな特典を生かしきれておらず、元が取れません。
天下のプライム会員も、活用できなければ何の意味もないでしょう。
楽天の特徴
続いては楽天の特徴を見ていきましょう。
ECサイトとしての楽天
Amazonがマーケットプレイス型ECサイトなのに対し、楽天はモール型ECサイトです。
モールと呼ばれるように各企業が楽天のプラットフォームに出店する形を取っています。
出店なので利用者の自由度は高め。そしてここが出品者を集うAmazonとの大きな違いです。
楽天の良い点
ポイント還元率が高くポイントが貯まりやすい
楽天の最大のメリットはポイントの貯まりやすさに尽きます。
楽天と言えばポイント、ポイントと言えば楽天と言ってしまっても過言ではないくらい楽天ポイントは還元率の高さ、お得さで有名です。
じゃあ実際にどのくらいの高さなのかって話ですが、
楽天のポイント還元率は1~15%となっています(楽天市場での買い物時)。
本音を言えば、15%まで還元率が高まるなんてことはまず起こりません。これは色んな条件が重なって実現する倍率で、本気で狙わなければ到達できないようになっています。
ただし落胆するのはまだ早い。
15%はほぼ無理ですが、5%くらいなら誰でもすぐに到達できます。
例えば楽天市場(アプリ使用)でクレジットカードを利用して買い物をするだけでも4%は付きます。
あとは適当なサービスを利用すれば、5%になるでしょう。
確かに15%と比べると低く感じますが、これでもAmazonの5倍の還元率。5倍がいかに高いかは説明するまでもありませんね。
そしてさらに楽天は頻繁にキャンペーンを行ってて、うまく活用すればポイントはどんどん貯まります。
ちなみに楽天カードを新規で作って1回使うだけで5000Pがもらえたりします。
とにかくお得に買い物をしたいのなら楽天は最高のサービス。ポイントがザクザク貯まっていくのを見ていると快感すら覚えます(^^)/
商品の詳細(セールスポイントなど)が分かりやすい
楽天は色んな企業が出店しているモール型のECサイトで、それゆえ商品紹介を出店者が各自に行っています。
そしてそうなれば当然、企業はより多く売るために商品ページ(LP=ランディングページ)にかなり力を入れてくるので、LPは魅力的なものに仕上がっています。
実際にページを見ればわかるように、書かれている情報量は多く、写真も多めに使って、自社の商品をこれでもかと宣伝している。
一見すれば「宣伝鬱陶しいわ…」と感じなくもないですが、逆に言えばその商品のセールスポイントが一目で分かるとも言えます。
そしてこれは見方を変えればAmazonにはない楽天のメリットだと捉えられるでしょう。
Amazonはサイトの統一感や洗練さこそあるものの、商品の詳細が分かりにくいという特徴も併せ持っています。
その商品がどこの誰によって出品され、どんな特徴を持っているのかが見えない。
そのため言い方は悪いですが実際の商品を見るまでは、それが当たりかハズレかが分からない。つまり、少なからずガチャ的な要素を含んでいます。
それが楽天だと少ないわけです。
確かに誇張や情報の湾曲が全くないとは言い切れませんし、真偽を見極める目や知識も必要ですが、 ある程度の情報が開示されている分、商品を判断する材料は多く、どちらかといえばユーザーにとってはメリットとしての側面の方が大きいのではないかと思います。
楽天の悪い点
ポイント制度が初見では分かりにくい
楽天のポイントはお得ではあるものの、制度がややこしいのも事実。
特に初見で楽天を利用する人や、普段あまり楽天で買い物をしない人にとっては、イマイチ仕組みやルールが理解できずストレスを感じるのではないかと察します。
ただ慣れればどうってことはないですし、使っていれば自分にとって本当に必要なキャンペーンや制度が見分けられるようになってくるので大した問題にはなりません。
ポイントについては下記記事にまとめてあるので詳しく知りたい方は参照願いますが、ポイントの総合的な評価としては、分かりにくさよりお得さの方が断然評価点を上回っています。
営業メールがめちゃくちゃ届く
楽天で買い物をすると購入先のお店から営業メールが届くようになります。
当然拒否も出来ますが、人間なので時にはチェックを入れ忘れることもありますよね。
そうなると、楽天で買い物をすればするほどメールが増えていきます。
私はよく楽天で買い物をするので、それに比例してメールが頻繁に届きます。最近は都度都度チェックを入れるのが面倒なので放置していますが、その代償として1日に10~15通くらい営業メールが来てボックスがぱんぱんです^^;
まぁ無視すれば済むだけなのでそこまで大きなデメリットとも言えませんけど、鬱陶しいのは間違いありません。
Amazonと楽天を使い分けてさらに便利に!
というわけでAmazonと楽天の特徴や違いなどの説明は以上となります。
ここまでで両サービスの違いや仕組みは大体ご理解いただけたと存じます。
そこで以下からは、Amazonと楽天を賢く使い分けて両サービスの良いとこ取りを実現させる方法を解説していきましょう。
下記はあくまで私が実践している方法に過ぎませんが、もし皆さんの参考になる箇所があれば役立てていただけると幸いです(^^)/
高額商品は楽天で
一概には言えませんけど、高額商品の購入は楽天の方がポイント還元率が高いのでおすすめ。
もしAmazonと楽天で同一商品がほぼ同じ価格で売られていた場合は、ポイント還元率が高いショップ(楽天)で商品を購入した方がお得です。
高額商品になればなおのことで、長い目で見ればその差額が意外と馬鹿にできません。
反対にAmazonはプライム会員に入っていれば少額の商品でも送料がタダになるので、ちょっとした買い物などに便利です。
現実的には必ずしも楽天がお得とは限りませんが、ポイント含めたトータル額で商品選びが出来るようになると長い目で見た時に大きく節約できます。
早く届けてほしい商品はAmazonで
緊急で商品が必要な場合や早く手に入れたい商品がある場合は、これはAmazonを使う以外にないです。
Amazonの配送の速さを思いっきり活用しましょう。
(宅配員さんいつもご苦労様ですm(__)m)
逆に楽天はこういう時に使うべきではありません。
なぜなら、楽天はショップによって配送時間が違っていつ届くのかが読めないからです。
遅いショップだと1か月待たされることもあります。
ちなみに楽天ヘビーユーザーの体感的な平均値は1週間くらい。
早く商品が欲しい場合は迷うことなくAmazonを使いましょう。
楽天のキャンペーン情報をチェック
楽天はキャンペーンが豊富。
時には超お宝級のキャンペーンが実施されていることもあります。
それを見逃さないよう、楽天のキャンペーン情報はチェックしておきましょう。
Amazonのタイムセールをチェック
これも楽天のキャンペーンと同様、タイムセールが行われているときに念のために商品をチェックしておくといいでしょう。
ちなみにAmazonのタイムセールは楽天のキャンペーン以上にお得情報が転がっているので、重要度はそこそこ高め。
そこで本当に必要なものがあるのならば、タイムセール中に購入するとお得に買い物ができます。
なければスルーで。
ジャンルによって使い分ける
Amazonも楽天もECサイトとしては国内最大級の規模を誇っているので品揃えは半端じゃありませんが、もちろんそれぞれにジャンルの強みというものがあります。
例えば個人的に思うAmazonの強みは、
・本や電子書籍
・ガジェット
・海外の商品
など。それに対し楽天の強みはというと、
・生鮮食品や食料全般
・衣類
・ギフト券やふるさと納税対象商品
といった印象。
幸いそれぞれに強みが違いますから、ジャンルによって使い分ければより便利に買い物をすることが出来るでしょう。
イメージ的には、「食品は楽天で買って書籍はAmazonで買う」というような感じかな。
このようにそれぞれの強みを理解してサービスを利用すれば、過不足なく商品を購入でき、より快適に消費活動を行うことが出来るわけですね。
実践できていない方や好き嫌いで片方のサービスだけをなんとなく使っている方などはぜひお試しください。
当たり前っちゃ当たり前のことですが、良いとこ取りはやはり最強です。