前回こんな記事を書きました。
この記事の中でMVNOについて触れている部分があるのですが、いささか説明が不十分だったなと感じましたので、今回はさらに深堀りし、MVNOの特徴やキャンペーン内容について解説していきたいと思います。
MVNO(エムブイエヌオー)ってナニ?
MVNOは仮想移動体通信事業者のことです。
仮想?移動体?
なんのこっちゃ分からないですよね(笑)
確かに名前こそ小難しいのですが、仕組みは至ってシンプル。
MVNOとは自社の無線通信回線を持たず、大手キャリア(MNO)のインフラを借りて音声通信やデータ通信を提供するサービスのことです。
説明はこれだけ。
ちなみにMVNOと格安SIMの違いは、MVNOがサービスを提供する事業者のことを指すのに対し、格安SIMはSIMカードといわれる小型カードのことをそう呼びます。
ただ明確な使い分けはされおらず、ほぼ同じ意味合いで使われていることも多いため、専門家でない限りそこまで気にする必要はないでしょう。
どうしてMVNOを利用するとお得になるの?
本来、大手キャリアなどが独自に持っている無線通信インフラは維持費が莫大にかかるため、ユーザーはケータイ利用料金という名目でその一部を負担しています。
ですがMVNOは大手キャリアのインフラを間借りしているだけなので、維持費がほとんどかかりません。
だからこそ大手キャリアの月額料金は高く、MVNOはあんなにも格安で利用できるのですね。
切り替えるメリット・デメリット
大手キャリアからMVNOに切り替えるメリットデメリットです。
メリット
・一般的な人であれば月々のケータイ使用料を約5,000円ほど節約できる
・MVNOには大手キャリアのような2年縛りがないので気軽に他社に乗り換えれる
MVNOの最大のメリットはやはりその安さでしょう。
プランによっては、月額1,000円以内でスマホを利用することも可能です。
ちなみにこれはデータ通信のみの価格帯ですが、電話通信を合わせても2000円前後で利用できるところが一般的。
MVNOに乗り換えれば大手キャリアを使う場合よりも大体5~6,000円浮きます。
また意外と見落とせないのがMVNOには2年縛りがないってこと。
一応6か月もしくは1年以内に解約すると違約金が発生するのが主流ではありますが、その期間を経過するといつでも違約金なしで解約できるところが多いです。
大手キャリアは2年縛りで文字通り契約者を縛り付けますが、MVNOはその縛りが比較的緩いので気軽に利用できるメリットがあります。
デメリット
・キャリアメールが使えなくなる
・店舗サポートがない
・混雑時の回線速度が遅いといわれている
MVNOに乗り換えると以前まで使っていたキャリアメールが利用できなくなります。
@のあとに「docomo.co.jp」、「ezweb.ne.jp」、「softbank.ne.jp」と続くアドレスを使っている人は移行後は利用できません。
店舗のサポートが受けられないのもMVNOのデメリットです。
サービスを安く提供している分、MVNOの多くは実店舗を持っていません。
あとMVNOのスマホは「混雑時に回線速度が遅くなる」と言われています。
実際私も格安スマホを使っていますが、確かに若干遅いかなという気がしないでもない。
ただこれは格安スマホに限った話ではなく、人が集中する時間帯はWi-Fiだろうと4Gだろうと遅くなりますよね。
それにMVNOは格安でスマホを利用できるメリットがあるので、両てんびんにかけた時、個人的には十分我慢できるレベルかなと思ってます。
以上がMVNOのメリデメでした。
ここまででMVNOについてはある程度理解していただけたと思うので、以下からは各サービスの特徴やキャンペーンを紹介していきましょう。
MVNO一覧(全5社)
UQモバイル(au回線)
UQモバイルはKDDIグループが運営している通信事業者です。
そんなUQモバイルの主な特徴は、プランとキャンペーンの多彩さでしょう。
プラン
プランはざっくり分ければ、セット割が利くプラン(おしゃべり・ぴったりプラン)と一般向けプランの2種類がありますが、個人的には一般向けプランをおすすめします。
確かにセット割プランは一見するとお得なように感じますが、プラン対象者が限定的だし最悪なのは2年縛りがあること。
だったら1年で完全に解放される一般的なプランの方が多くの人にとっては使い勝手がいいのではないかと思いますよ。
プランの詳細は公式ページよりご確認ください。
主なキャンペーン
・ファミゼロ学割
・25,000円キャッシュバックキャンペーン
・初期費用無料キャンペーン
・UQ家族割
・ギガMAX月割
キャンペーンの詳細は公式ページよりご確認ください。
UQモバイルのここがイマイチ・・・
プランやキャンペーンが分かりにくい
UQモバイルのプランの中には一部、大手キャリアと同じく2年縛りのものが混ざっています(おしゃべり・ぴったりプラン)。
そしてこれがまた分かりづらい(苦笑)
2年縛りは明らかにユーザーに不利な契約であるため、個人的には契約しないことをおすすめします。
それ以外のプランに関しては大丈夫なので、2年縛りの制約があるプランだけは気を付けましょう。
楽天モバイル(ドコモ・au回線)
楽天モバイルは言わずとしれた楽天グループが運営するMVNOです。
主な特徴としては、ここを利用すれば楽天の他のサービスと連携できてポイントが貯まりやすいことが挙げられるでしょう。
プラン
楽天のプランはスーパーホーダイと一般向けプランの2種類が用意されています。
一般向けプランは他のサービスと大体同じ。
スーパーホーダイは、楽天会員かつ最低2年もしくは3年利用で割引が利くプランです。
それ以内で解約してしまうと当然ですが違約金が発生します。
プランの詳細は公式ページよりご確認ください。
キャンペーン
・スーパーホーダイ新規お申込み特典
・プラス割
・楽天市場にてポイント2倍
・スーパー放題ご契約者特典
他多数
キャンペーンの詳細は公式ページよりご確認ください
楽天モバイルのここがイマイチ・・・
楽天会員でなければ契約するメリットがあまりない
楽天モバイルの良さは、楽天ポイントがお得にゲットできることと、楽天会員ならメリットを多く享受できることの2点に尽きます。
それ以外の部分は他のサービスと比べても大した違いが無いので、普段あまり楽天を利用しない人は無理してここを選ぶ必要はありません。
ここはあくまで、普段から楽天でよく買い物をしていている人のためのMVNOです。
BIGLOBE(ドコモ・au回線)
BIGLOBEモバイルは、老舗通信事業者のビッグローブが運営するMVNOです。
主な特徴はシンプルなプランと無駄のないキャンペーン内容。
プラン
BIGLOBEのプランは、SIMカードを差し替える人用のプランとスマホとSIMカードをセットで購入したい人用のプランの2種類があります。
どちらのプランも言ってしまえばごくありふれたプランで、楽天やUQのようなセット割プランは用意されていません。
プランの詳細は公式ページよりご確認ください。
キャンペーン
・セレクトプラン値引き特典(SIMのみ)
・セレクトプラン端末値引き特典(スマホセット)
・エンタメフリー・オプション同時申し込み特典
・スマホまる得プラン限定端末料金値引き特典
他。
キャンペーンの詳細は公式ページよりご確認ください
BIGLOBEモバイルのここがイマイチ・・・
良くも悪くも目立ったところがない
こう言っては何ですが、BIGLOBEモバイルは良い意味でも悪い意味でも特にこれといった特徴がありません。
使っている本人が言うのだから間違いない(笑)
料金設定も至って普通だし、キャンペーンも必要最低限のものだけが用意されている感じ。
私はとにかく格安スマホに移行するのが目的で、キャンペーンやプランに強いこだわりがなかったのでここを選びましたが、よりお得に利用したい人は探せばもっと他にいいMVNOがあるでしょう。
そういう意味では逆に、私のように保守的な人にはおすすめなサービスとも言えますかね。
IIJmio(ドコモ・au回線)
IIJmio(アイアイジェイミオ)は、格安スマホで一躍有名になった老舗通信事業者です。
主な特徴はお得なキャンペーン内容と評判の高さでしょう。
プラン
プランは一般向けプランのみで、そこにキャンペーンが適用される形になります。
そのおかげでプラン内容は非常に明瞭となっています。
BIGLOBEと同じで2年縛りはなく、最長12か月の契約を過ぎれば違約金は発生しません。
プランの詳細は公式ページよりご確認ください。
キャンペーン
・コミコミセット
・ネットとSIM セットでおトクなmio割
・その他期間限定キャンペーン
他。
キャンペーンの詳細は公式ページよりご確認ください
IIJmioのここがイマイチ・・・
期間限定のキャンペーンが多い
IIJmioのキャンペーンのほとんどが期間限定です。
まずユーザーの登録を促進するためにキャンペーンの申し込み自体に期間が定められています。
例:「このキャンペーンは〇/〇日まで」みたいな。
その上、キャンペーンが適用されてもそのキャンペーン期間もいついつまでと決まっていることが多いですね。
例:「適用は3か月間だけ」みたいな感じ。
つまり2つの意味で期間限定が設けられていることが多いわけです。ずっとお得なわけではないことは最低限覚えておきましょう。
ただ例え期間限定であってもキャンペーンはどれも魅力的で、個人的には誰にとってもお得に利用できるMVNOなんじゃないかなと思います。
mineo(ドコモ・ソフトバンク・au回線)
mineoは、株式会社ケイ・オプティコムが提供するマルチキャリア対応のMVNOです。
主な特徴は大手3キャリアからの乗り換えが可能なことと、プランがシンプルで分かりやすいことが挙げられます。
プラン
プランはキャリア回線別に3つ用意されていますが、ほとんど同じ内容・料金となっています。
プラン内容もシンプルタイプ(データ通信のみ)とデュアルタイプ(データ通信+音声通話)の2つだけですので、格安SIMに詳しくない人でも迷うことはないでしょう。
プランの詳細は公式ページよりご確認ください。
キャンペーン
・月額基本料金 500円3か月割引キャンペーン(新規)
・6G、10Gコースがおトクに使えるキャンペーン(新規)
・人気オプション最大2か月無料キャンペーン(新規、mineoユーザー)
他。
キャンペーンの詳細は公式ページよりご確認ください。
mineoのここがイマイチ・・
キャンペーンが魅力的ではない
mineoは3キャリアに対応していて他にはないメリットも多くありますが、唯一実施しているキャンペーンだけは魅力的ではありません。
3か月間500円割引はまだいいとしても、他のキャンペーンはあってないような内容のものばかりです。
キャンペーンにこだわらない人にしてみればそれでもいいかもしれませんが、そこを重視してMVNOを選びたい人にはあまりおすすめできません。
まとめ
以上がMVNOの特徴やキャンペーン内容の解説でした。
最後に言っとくと、今回紹介したサービスがすべてではありませんので、もっと比較してから決めたい方はお手数ですが各自で調べていただければ幸いです。
そこまでこだわらなくてもいいよって人は、 上記のサービスは有名どころばかりなのでそこから選んでおけば間違いないでしょう。
(ソフトバンク回線に対応しているMVNOの紹介が少ないのはすみませんm(__)m)
というわけで以上。