モチベーションって別に向上心を原料にしなくても作れるんじゃない?

モチベーションって別に向上心を原料にしなくても作れるんじゃない?, アンダーグラウンドより
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モチベーションがとことん低いもぐらです。何なら枯渇してしまいそうw

ただ、枯渇してモチベーションがなくなると何もしない人間になってしまうことは自明の理なので、何とかモチベーションを維持しようと常にあっぷあっぷしています。

本題に入る前に、じゃあそもそもモチベーションって何なの?って話ですが、モチベーションというのは何かをしようとする際の動機であったり、目的意識のことをそう呼ぶ。と辞書にはありました。

要するに、何かを始めよう!あれやってみよう!これ行ってみよう!という行動目的の燃料となる感情をモチベーションと呼ぶのですね。これを燃料とすることで行動を推進し持続的に物事を続けていくことが出来ると考えられています。

そして世間一般だと、モチベーションの原料として向上心を持とう!みたいなことはよく言われます。

「いつかきっとこんな風になるために頑張ろう」とか「理想に近づけるように頑張ろう」みたいに、向上心を糧にモチベーションを保って行動の動機を作っていくような感じで、実際そうやってモチベーションを保っている人も多いのではないでしょうか。

僕はそれが悪いとは思ってませんが、個人的にはこの方法には全く馴染めません。

生来のひねくれものなので向上心っていう文言自体が何か恥ずかしいし、常にポジティブでいられるような気もしない。

だから向上心以外の原料を使ってエネルギーを作製していく必要がありそうで、となれば、必然的に負のエネルギーに着目することになります。

ちなみに、向上心以外でも正の感情を活用する方法はあるのでしょうが、僕の中で正に比べ負のエネルギーは割と潤沢というか、資源が有り余ってますので、これをうまいこと活用できないか?と思考は勝手に流れていきました。

すると、「あの人には負けたくない」といった感情や「このままの生活を続けていたら将来ヤバいぞ」みたいな危機感でも、うまいこと管理してやれば行動の動機になるということに気付きました。

さも世紀の大発見をしたかのように書いていますけど、この負のエネルギーというか、まぁ言ってしまえばなにくそ根性は、過去の偉人が既に概念化している感覚だったりします。

その偉人はニーチェで、感覚のことをルサンチマンと言います。

ルサンチマンはフランス語で「恨み」みたいなネガティブな意味合いを含んだ言葉です。使われ方としては弱者が強者に対して抱く感情みたいな場合が多い。

そんなルサンチマンは誰の心の中にも存在していて、例えば貧乏な人がお金持ちに、非モテがリア充に対して抱く嫉妬や憎しみのように、日常的に見られる心の動きだったりします。

で、ここで本題に戻りますが、このルサンチマンを活用することによって行動の動機に活かせるんじゃないかなと僕は思ったわけです。

「あいつにゃあ負けねー」「このままじゃだめだ」をメラメラ燃やして、行動へと結び付けてあげればいいということ。

ただ、注意すべきポイントがあるのも事実で、ルサンチマンは適切に扱わないと薬も過ぎれば毒となってしまうように有害に作用してしまうんじゃないかなと考えています。

例えばルサンチマンを抑え込むことはよくないと言われています。それはおそらくルサンチマンに限らず、感情を抑え込むことによって生きる原動力そのものが削がれていくからでしょう。

逆にルサンチマンを放っておけば恨みが拡大し、恨みばかりに憑りつかれて人生がそれだけで終わってしまう。

だから最適だと思われるのは、ルサンチマンを取り組まなければいけない問題に向けるという対象のすり替え作業なのだと思います。つまり、ルサンチマンを抱いた対象そのものにエネルギーを向けるのではなく、対象を乗り越えるためにやらなければいけない課題に向けようぜってことです。

例えば非モテで悩んでいる時期が長すぎて、鬱屈した思いが生まれ、それがモテている人間全般に向かってしまいルサンチマンとして定着してしまっているのなら、そのエネルギーを何か別のことに向けていく必要があるでしょう。

太っているのならまずはダイエット。不潔なら清潔に。コミュニケーションが苦手なら意思疎通が取れるように。というように、エネルギーをうまく活用してやる必要がありそう。

逆にそのエネルギーをモテている人間に向けてもあまり意味はないどころか、現状は変わらないわ、ルサンチマンは増していく一方だわ、余計モテなくなるわ、でいいことはありません。

なので大切なのは、ルサンチマンを飼いならす方法。自分の中のルサンチマンを認識して、それを適切な対象に向けようとする方向変換のテクニックなのではないでしょうか。

もう一度言いますが、ルサンチマンは少なからず誰の心にもあるものですから否定してもいいことはありません。だからこそそれをモチベーションとして活用させてやることは効果的で、うまく型にはめればとてつもない力を授けてくれると思うのです。

それでいうと、ブラマヨの吉田さんはルサンチマンの底が見えねぇw 尊敬しています。

まぁ、とにかく僕がこの記事で言いたかったのは、モチベーションを持つのに向上心にこだわる必要はないということと、もしルサンチマンを持っているのならそれをうまく活用してみてはどうでしょう?という2点です。

別に向上心に頼るなと言いたいわけではないですから、その点は誤解のないようお願いします。

というわけで以上。

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