アホとの戦いに明け暮れて消耗しきっている、もぐらです。
何か話題になってるし、刺激的なタイトルだし、帯に「堀江貴文、感動」と書かれているしで、つい購買意欲をそそられてこの度紹介する予定の本を買って読んでみました。
それがこちらの本↓
- 頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
- 「頭に来てもアホとは戦うな!」概要
- アホとはどんな人たちなのか
- ・戦ったり、悩んだりするに値しない人たち
- ・不条理なことをしてくる人たち
- ・人を陥れて、自分の価値を上げようとする人たち
- ・ストーカーのようにまとわりついてくる人たち
- アホと戦ってしまう人の特徴
- ・正義感が強い
- ・自信にあふれる
- ・責任感が強い
- ・プライドが高い
- ・おせっかい
- アホの相手をしてもいいことはない
- 戦わずして勝つ道を選ぼう
- ・大きな目標に目を向ける
- ・自分の感情をコントロールする
- ・アホを味方に引き入れよう
- ・自分だけに目を向ける
- ・大きな目標だけを見る
- ・自分の感情をコントロールする
- ・アホを味方に引き入れよう
- ・自分だけに目を向ける
- 個人的にグッときた箇所
- まとめ
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
というわけで今回は、「頭に来てもアホとは戦うな!」の詳細だとか読書感想だとかを書いていこうと思います。
「頭に来てもアホとは戦うな!」概要
本書の内容は、多くが自らの「失敗」にもとづいて書かれている。証券マン時代、取引先の心を動かすことができず2年間成績がゼロであったこと、政治家時代の酒席や権力闘争の中での失敗……。そうした経験から生み出した方法は、愚直でありながらしたたか、格好悪く見えて、効果はてきめん、そんな実践法である。(Amazonより)
本の著者である田村耕太郎氏は、証券マンから政治家になった経歴を持つ完全なエリートの方。
その著者が、世の中に蔓延るアホとどう向き合っていけばいいかを戦術的な視点から語った良書が「頭に来てもアホとは戦うな!」ということになります。
エリートがアホについて語る。というと、「さぞ偉そうな語り口なんだろうな」と邪推する人がいてもおかしくはなさそうですが、内容は著者の失敗談的な語り口で書き進められているので読みやすかったし共感しやすいと思います。
ただ一つケチをつけるなら、タイトルに沿って書かれているのは前半までで、後半からは話が脱線ぎみだったということ。それは初めに言っておこう。
アホとはどんな人たちなのか
タイトルにもある“アホ”とはどんな人たちなのでしょうか。
簡単にまとめてみました。
・戦ったり、悩んだりするに値しない人たち
・不条理なことをしてくる人たち
・人を陥れて、自分の価値を上げようとする人たち
・ストーカーのようにまとわりついてくる人たち
本書ではこのように定義されています。
※一応言っておくと、本書で言うアホの意味は狭義では上記の特徴をもった人たちなんですけど、広義では自分を振り回してくる他人全般みたいな使われ方をしてます
アホと戦ってしまう人の特徴
そんなアホと戦って消耗してしまう人たちの特徴も本書には記されています。
特徴は以下の通り。
・正義感が強い
・自信にあふれる
・責任感が強い
・プライドが高い
・おせっかい
な人らしいですね。
自分も割とアホというか自分を振り回してくる人間や操作しようとしてくる人間に反抗してしまって、結果損をしてしまうことがよくあるんですけど、それはおそらく特徴の一つにあるプライドの高さゆえだと分析しています。
でも本書に書いてあるようにほとんどの場合、プライドが高くても得することなんてないんですよね。むしろ対人関係の衝突を引き起こしてしまうし疲弊してしまう。
だからアホと戦ってしまう人の特徴の指摘はその通りだなと思えたし、おっせかいだとか正義感が強いだとかにしても、損をする生き方の要因になり得るよなーと思いながら読み進めてました。ここは改めないといけないよなーと。
アホの相手をしてもいいことはない
大切なのはここですよね。
「わざわざ他人の足を引っ張ることだけを考えて生きているアホの相手をしなくてもいい」と著者は言い切ってます。
まぁアホと対峙すると疲れるし、やな気分になるし、メリットがないし、自分もアホと同類だと思われるしでどう転んでも最悪ですからね。
しかし、本書によるとそれをわかったうえでもアホの相手をしなければいけない瞬間はあるそうで、それについて本書では、「アホを相手にするのではなく下手に出て相手の機嫌を取って、こちらの味方に引き込んでしまえばいい」と平たく言えばこのように解説しています。
この方法というか、戦略的な立ち振る舞いは、著者の経歴や失敗談から生み出されたもので、要は下手に出ていれば敵を作ることなく自分を有利な立場に持っていけるというまるで孫子の「戦わずして勝つ」を体現したような手法だと言えるでしょう(著者も孫子を参考にしていると言及している)。
いかにも政治家らしい戦略と言ったら失礼かもしれませんが、アホの相手をして消耗するよりかは断然賢い選択であるように感じました。
それでいうと管理人も愚直なことに再三に渡ってアホとバトルを繰り返してきてて、
過去、上司に明かなパワハラを仕掛けられた際もプライドの高さからイチイチ反抗的な態度を取っていましたし、直接ではないにしろ、喧嘩別れ的に会社を辞めてしまったこともあります。
今でこそだいぶ自分を律することが出来るようになってきた(ギリギリのところではあるが)のですが、この本を読んでより客観的に自分を振り回してくる人間は相手にしない方が得策だなと思えるようになった気がしましたね。
愚痴ってごめん(笑)
管理人の経験からも言わせてもらえば、確かにアホと戦っても得るものは何もないと思いますよ。
戦わずして勝つ道を選ぼう
アホと戦ってもしょうがないということは、説明するまでもなく皆さんも理解していることでしょう。ですが、アホと戦わないためには必要となる戦略があります。
それは、
・大きな目標に目を向ける
・自分の感情をコントロールする
・アホを味方に引き入れよう
・自分だけに目を向ける
です。
本書ではもうちょっと対処法があった気もしますが、まぁ大雑把にまとめればこんな感じだったと思います。
1つずつ簡単に説明してみましょう。
・大きな目標だけを見る
アホと対立して同じ土俵に上がっても得るものは1つもありません。なので、アホに視点を合わせるのではなく、もっと大きな目標に目を向けましょう。
大きな目標とは何かというと、例えば所属している組織の上司がアホだとしたら、その上司に振り回されるのではなくて、自分の掲げている目標に焦点を合わせるということ。
組織で活躍したいという目標があるのなら、アホと消耗戦を繰り広げて目標を見失うよりも、目標達成に必要なことを考えるという感じです。
要は、大局的に物事を捉える、と言い換えてもいいかもしれません。
・自分の感情をコントロールする
アホに腹が立った時は、自分をコントロールしましょう。
もし腹が立ってしまったら、そのストレスを発散させる方法をあらかじめ持っておくといいかもです。最悪なのは、腹が立って対立構造を作ること。
敵を増やしてもいいことはありません。
・アホを味方に引き入れよう
アホを味方にしましょう。
先ほども書いた通り、下手に出て持ち上げてあげればアホは意外と心強い味方になってくれる可能性もあります。
孫子にもありますが、本当に賢い戦い方・勝ち方というのは戦わないで勝つことなのです。
・自分だけに目を向ける
アホを気にしないようにするために、自分だけに目を向けるのも効果的な対処法。
他人の目を気にせず、自分がしたいこと・自分の成長にだけ意識を向ける。
自分の人生の主役は自分以外の何物でもない。自分が理想とする人生を実現させるということですね。
以上が、本書に書かれてある対処法でした。管理人の解釈も多分に含まれていますが、書いたことの大方は間違っていないはず。
個人的にグッときた箇所
ちなみに、本書を読んでいて個人的にグッときた箇所が2か所あって。
1つは、「自分がコントロールできるものに力とエネルギーを集中すべき」という言葉と、2つ目が「人生は、あなたが主役であるべきだ」の部分です。
こういう風に書くと当たり前のことを言っているように感じられますが、著者のメッセージ性のある言葉と前後の流れを加味して読むと、なんかちょっと自分はグッと来てしまいました。
「ホリエモンが感動した」という触れ込みはあながち嘘ではないのかもね(笑)
まとめ
正直に白状すると、思っていた内容と違っている所もありましたが、「頭に来てもアホとは戦うな!」は刺激になる部分があって読んで良かったです。
個人的にこれからはアホの相手をしないようにしたいですし、反対に他人に対してアホなことをしないようにもしたいなと思った次第です。以上。