前回こんな記事を書きました。
ゲームオブスローンズが面白い!ハマり過ぎて睡眠時間が足りない件
で、ここから早くも2週目を見終えまして、
物語における登場人物の関係性がだいたい把握できたので、ゲームオブスローンズを見てるけど「誰が誰か分からない」という人やこれから見始める人に向けて、登場人物の関係性を相関図とともにに整理しておこうと思います。
※基本的な知識となる部分だけ解説しています。
- 物語の概要
- 見取り図
- 主要4家の紹介
- 1番まともな家系/スターク家の相関図
- 家紋
- それぞれの性格
- 地味めな家系/バラシオン家&色々ぶっ飛んでる家系/ラニスター家
- バラシオン家
- それぞれの性格
- ラニスター家
- それぞれの性格
- 元王家/ターガリエン家の相関図
- ターガリエン家
- それぞれの性格
- その他の勢力の相関図
- ゲームオブスローンズの専門用語について
- ジョン・アリンについて
- 「冬来る」
- ダイアウルフ
- 王の手
- キングスガード
- キングスレイヤー
- メイスター
- 野人
- ホワイトウォーカー
- ドラゴン
- まとめ
- GOTを観るなら
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- ゲームオブスローンズの世界に転生したらとりあえずティリオンにすがれ
物語の概要
GOT(Game Of Thrones)を見始めてまず疑問を抱くのは、「これって何の話なの?」ってことだと思います。
そこで、この物語が何を目的に進んでいるのか簡単に説明しておきましょう。
GOTを一概にこうだとは言いづらいのですが、大筋を言えば、物語はいくつかの家系が鉄の玉座と呼ばれる王の地位に就くことを目指して互いに争いあうというファンタジー作品となっています。
まぁファンタジー作品と言っても、策略あり騙し合いあり政略結婚あり暗殺ありなので、子供向けというより完全に大人向けの作品。
ちなみに、これが鉄の玉座(カッコいい)↓
で、物語が始まった段階でこの玉座に座っているのが、バラシオン家のロバートというおじさん。
その妻つまり王妃がラニスター家のサーセイという人(後述)です。
ここは結構重要で、これを覚えておかないと作中では登場人物についての説明が一切なされないため、関係性が追えなくなり頭がぐちゃぐちゃになると思います。
とりあえず現時点の玉座にはロバートが座っていると。そしてそれを他の家系(勢力)が奪おうと画策する。
大まかにまとめると、GOTはこんな話です。
見取り図
とりあえず地図を見ながらの方が分かりやすいかなと思ったので、見取り図を書いてみました。
※下手なうえに字が小さいのはお許しくださいw
※○○家の前は城の名前
上記の図を見てもらうと、GOTの世界はウェスタロス大陸とエッソス大陸に別れていることがお分かりかと思います。
これがゲームオブスローンズの世界。
ただ主要な事件はウェスタロス大陸で起こるため、見始めたばかりの人は左半分だけ頭に入れておけば十分でしょう。
ちなみに、ウェスタロス大陸でキングスランディング(王都・鉄の玉座があるところ・オレンジ)とパイク (島・グレイジョイ家の領地・茶色) を除いた7国を総称して、七王国と呼びます。
そして、それぞれの領地には統治した領主がいます。
例えば一番上の青でいうと、ウィンターフェルを拠点にするスターク家という具合。
このスターク家は地図の北側、つまり北部地域を統治しているため、北部総督とも呼ばれています。
作中で「北部総督」という言葉はよく出てきますので、もしそう言われたら北部を支配しているスターク家の事だとお考え下さい。
そして、そんな北部の上には壁という作中最古の建造物があり、さらに北にいる野人(蛮族)達からの侵入を防いでいます。
その護衛にあたっているのが、ナイツウォッチと言われる護衛集団。
ナイツウォッチとは、組合員の大半が元犯罪者で、一度ナイツウォッチになると一生組織から抜け出すことが出来ずまた女性を抱くことも出来ない組織のこと。
まるで刑務所みたいですね。
地図に関してはこんなものですかね。
ぶっちゃけ、シーズン1に関してはスターク家に加え、ラニスター家、バラシオン家、地図には載っていませんがターガリエン家だけ覚えておけば物語を追えるので大丈夫ですよ。
続いては、主要な家系の人達について説明していきましょう。
主要4家の紹介
1番まともな家系/スターク家の相関図
家紋
家紋のモチーフ:狼
標語:「冬来る」
拠点:ウィンターフェル
当主:エダード・スターク(通称ネッド)
4つある主要な家系で最も王道というか、正義の味方的な描かれ方をされているのがスターク家。
スターク家の当主は、エダード・スターク(通称ネッド)というおっさん。王の手です(後述)。
妻はキャトリン、実子が5人、私生児が1人、他所の家系から預かっている子供が1人います。
実子は上から、
ロブ、
サンサ、
アリア、
ブラン、
リコン。
私生児(ネッドが妻以外の女性と浮気して産んだとされている)のジョン・スノウ。
他所から預かっているのがシオン・グレイジョイという構成。
それぞれの性格
エダード(ネッド) ・・・誠実そのもの
キャトリン(妻) ・・・旦那と子供想い。強い母
ロブ(長男) ・・・父親譲りで誠実
サンサ(長女) ・・・ザ・お姫様。夢見がち
アリア(次女) ・・・男勝り。姉と正反対
ブラン(次男) ・・・独特の雰囲気を持つ。お坊ちゃんと言った感じ
リコン(三男) ・・・存在感が薄い
ジョン・スノウ(私生児) ・・・正義感に溢れる。肩身が狭い思いをしている
シオン・グレイジョイ(預かり) ・・・女好き。傲慢でどっちつかずの性格。
←この人
とまぁ、家族構成はこんなものかな。
ちなみになんですが、なぜスタークの家にグレイジョイ家の人間がいるかというと、簡単に言えば人質だから。
シオンの父親が王国に対して反乱を起こし負けたため、その時王国側にいたスターク家が人質として彼を預かっています。
とはいえ形は人質ですが、実質スタークの兄弟同然に育てらています。
地味めな家系/バラシオン家&色々ぶっ飛んでる家系/ラニスター家
バラシオン家とラニスター家は一緒に解説した方が分かりやすいので、同時にいきます。
バラシオン家
家紋のモチーフ:牡鹿
標語:「氏神は復讐の女神」
拠点:ストームズエンド
当主:ロバート・バラシオン
バラシオン家はロバートが王ゆえに、有力な家系として見られている感じがします。
ロバート以外だとレンリーとスタニスを覚えておけば、支障はないでしょう。
それぞれの性格
ロバート(王) ・・・酒と女が大好きのダメ人間。政治に興味なし
スタニス(ロバートの弟) ・・・ユーモアに欠ける。真面目人間
セリース(スタニスの妻) ・・・一歩下がって旦那についていくタイプ
レンリー(ロバート、スタニスの弟) ・・・男色家。カリスマ性あり。
たぶん、この家系に関してはあまり説明しなくてもいいですね。
ラニスター家
家紋のモチーフ:獅子
標語:「訊け、我が咆哮を!」
拠点:キャスタリーロック
当主:タイウェン・ラニスター
作中でヒール的なポジションを担っているのがラニスター家。中でもサーセイは悪女中の悪女。
家訓とは違うのですが、よく「ラニスターは常に借りを返す」といっていてまさにその言葉がピッタリな家系でもあります。また金持ちな家系でもある。
家族構成は、父親のタイウィンとその子供である双子の兄弟ジェイミーとサーセイ。
その下にティリオンがいます。
それぞれの性格
タイウィン(父親) ・・・厳格で冷徹。家系の存続を第一に考える
サーセイ(双子の姉) ・・・ザ・悪女。自分中心に世界が回っていると思っている
ジェイミー(双子の弟)・・・薄情者な面がある。
ティリオン(末っ子) ・・・作中屈指のまともキャラ。まともゆえに、物語の軸的存在。生まれつきの障害により身体が小さく、皆にインプ(小鬼)と蔑まされている。
バラシオン家とラニスター家はこんな感じです。
そしてあともう一つ説明しとかなければいけないのは、相関図にあるロバートとサーセイの子供のこと。
一応、2人の子供とされているジョフリーもトメンもミアセラもロバートの子供ということになっているのですが、実はこの子たちはサーセイとジェイミーの子供です。
え?と思われた方もいるでしょう。そうです。ジェイミーとサーセイは双子で通じています。
つまり、この子供たちは近親相〇で生まれた子供ということ。これを説明しておかないと話がややこしくなるのでね。
物語を追っていればすぐ気づきますが、ラニスター家はとにかくぶっ飛んだ家系という事だけ覚えておいてください(笑)
元王家/ターガリエン家の相関図
ターガリエン家
家紋のモチーフ:ドラゴン
標語:「炎と地」
拠点:なし(以前はドラゴンストーンという場所)
ターガリエン家は前王エイリスの時代までは繁栄していましたが、前王エイリスが狂王と呼ばれてしまうほどの悪政をした結果、ロバートとエダード・スタークにやられてしまい、残ったのがヴィセーリスとデナーリスの二人の兄弟だけになってしまいます。
ちなみに、その時エイリスを殺したのがエイリスのキングスガード(王の盾)だったジェイミー・ラニスターです。
ジェイミーはキングスガードであるにもかかわらず君主を裏切ってしまったため、キングスレレイヤー(王殺し)と呼ばれます。
総じてターガリエン家は不遇の家系。
それぞれの性格
エイリス(父親) ・・・狂王として知られる
ヴィセーリス(兄) ・・・プライドが高く、他人を見下しがち
デナーリス(妹) ・・・兄の言いなり。おとなしく自分の意見を言わない
カール・ドロゴ(デナーリスの夫) ・・・エッソスにある部族ドスラクの長
ターガリエン家の物語は主軸ストーリーとは別の軸で進みます。他の家々が争いあっているウェスタロスではなく、ターガリエン家はエッソスが舞台の中心。
しかしそれもそのはずで、ターガリエン家は狂王が殺されたことにより、領土も民も失ってしまっているし、生き残った二人も命を狙われているので、ウェスタロスにはいられない。
その再起を図るためにエッソスで力を蓄えようとするので、他の家系とは別の軸で語られるというわけです。
この辺も理解しておくと、GOTをより楽しむことが出来るでしょう(^^)/
その他の勢力の相関図
主要家系の説明は終わりましたので、ここからは家柄関係なく立ち回る人達を紹介。
まずは、ベイリッシュ(通称リトルフィンガー)とヴァリスについて。
ベイリッシュを一言で言うなら策略家でしょう。アタマの良さだけで上手いこと立ち回る人物です。彼の目的は不明な場合が多く、非常に謎めいたキャラですね。
ヴァリスも同様にアタマがいいキャラ。ヴァリスは密告集団(スパイ)を束ねる親玉で、情報収集能力は作品随一。また彼のブラックユーモアは味があって癖になります。
続いては、グランドメイスターと呼ばれるパイセル氏。
パイセルはラニスターに忠誠を誓う上級学匠。小評議会と言われる国会のようなものにて発言権をもっています。性格は卑しいです。
ちなみにメイスターについて詳しく知りたい方は、こちらの動画をご覧ください↓
youtu.be
ゲームオブスローンズの専門用語について
GOTでは何の前触れもなく専門知識がバンバン飛び交うので、覚えておくといい用語の説明をしていきます。
ジョン・アリンについて
シーズン1の最初の方でこの人の名前が頻繁に出てくるので、覚えておきましょう。
この人はいったい何者なのかというと、高巣城(地図だと王都の右上)の当主であり、ロバート王の手だった人です。
しかし、何者かの計画によって毒殺されてしまいます。
シーズン1の最初でロバートがスターク家を訪れたのは、ジョン・アリンが死んで王の手がいなくなってしまったから、代わりをエダードに務めてもらうようお願いに来たため。
簡単に言ってしまえば、彼が殺されたことにより、物語が大きく動き出すのです。
「冬来る」
作中でスターク家の人間が「冬来るだからな」みたいな感じで、当たり前のように言う言葉であり、スターク家の標語になっている言葉。
この言葉を聞いた日本人は、「え?冬なんて当たり前のように毎年来るよね・・・」と思われるでしょうが、ゲームオブスローンズの世界では季節は不定期に訪れます。
長い夏があれば短い夏もある。すぐ終わる冬もあれば何百年も続く冬もある。
みたいな感じで季節が不定期かつどのくらい続くのか不明という背景があります。
そのため「冬来る」という言葉には、「長い冬が来るから覚悟しとけよ」や「冬に向けて備えておけよ」みたいな意味合いが含まれているのではないかと考えられます。
少なくとも日本人の言う「あー冬が来たわ。寒むっ」みたいなニュアンスではないということですね(笑)
ダイアウルフ
ダイアウルフとは絶滅した狼のこと。(ちなみにダイアウルフは現実の世界でも過去に存在していた生き物)
作中ではこのダイアウルフが登場します。
山中で偶然見つかるのですが、発見するのはスターク家で、見つかった狼はちょうど6匹いたので、スターク家の子供1人に1匹ずつ割り当てられることに。
その6匹のうち1匹だけ白い狼で、その白い狼は私生児のジョン・スノウに割り当てられます。
何が言いたいのかというと、これが一種のメタファーになっているわけですね。
1人だけ生まれが違うという意味で。
王の手
王様の相談役。王1人に対して王の手も1人。
狂王の時代は、ジェイミーが王の手を務める。
狂王の手は正しくはジェイミーではなくタイウィンだと、ご指摘により判明しました。
ちなみにロバートの王の手はエダード・スターク(ジョンアリンの後釜)。
キングスガード
王の護衛集団のこと。
キングスレイヤー
王殺しのこと。
物語で登場するキングスレイヤーはジェイミーただ一人。
メイスター
専門知識をもつ学者のような存在。
メイスターはどこの家系や集団にも属さず派遣された場所で力を貸します。メイスターを育てる養成機関がオールドタウンという町にある。
野人
壁の向こう側にいる蛮族。
壁の中の人間と対立し争っています。
ホワイトウォーカー
ゾンビみたいな存在で、ウェスタロスの世界では伝説上の生き物という認識。
長い冬(冬来る)が来た時に、壁の向こう側から冬と一緒に表れると言い伝えられています。
ドラゴン
現時点では存在していないという認識。
ただ以前に存在していたことは認められているので、伝説上の生き物というよりかは絶滅してしまった生物といったほうがいいかもしれません。
まとめ
ちょっと長くなりましたけど、これだけ抑えておけば話についていけなくなることはないのではないかと思います。
ゲームオブスローンズはめちゃくちゃ面白い作品だということは間違いないんですけど、説明がないまま話が進んでいくので何の前情報もない段階で見始めると100%訳が分からなくなります。
今回は、GOTをより楽しむために説明をしてきました。これを頭に入れてもらって観てもらうとGOTが更に面白くなるはず。
GOTはまだ完結していないので、今から見始めても十分間に合います。ラストシーズンは2019年公開としばらく空くため、僕はその間に原作でも読んで待っていようかなと思います。
GOTを観るなら
正直ここまで面白くて他人におすすめできる作品はそうそうありません。
大袈裟を承知で言うなら10年に1本あるかないかのレベルだと個人的には思ってます。いやもっとか。
なので、もしGOTを観るならDVDを買うのが1番おすすめ。
GOTは永久保存版級の良作ですし、何度も見返すこと必至なくらい奥が深いので、GOTを観るときは高画質のDVDがいいでしょう。
ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌 DVD コンプリート・ボックス (初回限定生産/6枚組)
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というわけで今回はこの辺で。
P.S
「ここが分からないよ」という疑問点や「そこ間違ってんじゃね?」というご指摘があれば、コメント残してもらえると可能な限りで答えていきたいなと思ってます。